今回は「食べることを見直そう」というテーマで講演を行いました。参加された皆様には、普段なにげなく行っている「食べるという動作」について、違った角度から見て頂けたのではないかと思います。


テーマ 「食べることを見直そう」
開催日 平成20年2月18日(月)
場所 西海市西海町畑下地区
参加者数 30名
スタッフ 真珠園療養所 言語聴覚士 古瀬
       渉外部長  石本
高齢者の肺炎が急増している!?
戦後、抗生物質の登場で肺炎による死亡者は激減した
しかし、1980年以降再び増加・・・
高齢者の肺炎の原因は?
大部分が “誤嚥性肺炎” と呼ばれるもの
“誤嚥(ごえん)”ってなに?
本当は食道から胃へと通るはずの食べ物や唾液(つば)、痰などが間違って気管に入ってしまうこと → 咳が出る
誤嚥すると必ず肺炎になる?
いいえ。
 体を守ろうという力があるので通常は必ずしも肺炎にはならない

 ・ 体力が落ちる
 ・ 咳の反射や力がなくなる などによって肺炎になる
 ・ 口の中が汚れている 可能性が高まる
    これらのことによって肺炎になる可能性が高まる

→ 高齢者の場合かかりやすく、重症化しやすく、治りにくい
肺炎になるとどうなる?
● 一般的な肺炎の症状 ● 高齢者の場合
・ 咳が出る  出ないこともある
・ 痰が出る(黄色や緑色など)  出ないこと、出せないこともある
・ 熱が出る  出ないこともある
・ 呼吸困難
・ のどがゼロゼロする、ゴロゴロする
口の中はキレイに!
口の中には汚れや細菌がたくさん ⇒ 食べかすがあるとさらに増える
   これを誤嚥してしまったら???
口の中が汚れているとどうなる?
虫歯や歯周病が増える 歯がなくなる、噛めなくなる
  = 食べにくくなる
味を感じにくくなる ご飯がおいしくなくなる
口臭が強まる
口の中の感覚が弱くなる 汚れていても気付かない
  = さらに汚れる・・・
汚れを飲み込む危険性 肺炎になる可能性も高まる
     
食べるとき、体はどんな働きをしますか?
食べにくくなるのはなぜ?
年をとったり・・・病気になったり・・・
  → 力が弱くなるから
  → 動きが悪くなるから
実際に食べにくさを体験すると?
口を開けて飲み込むと・・・?

歯で噛まずに食べると・・・?

べろを動かさずに食べると・・・?
  いわゆる 『 嚥下体操 
●からだ全体の運動 ●べろの運動
・ 深呼吸をする
・ 肩を上げる、下げる、まわす
・ 首を前後左右、回す、ひねる
・ 前に出す・引っ込める
・ くちびるの横に付ける(左右どちらも)
・ 上くちびるに付ける
・ 口の天井に付ける
・ ほっぺたの内側から押す
・「たたた…」 「かかか…」 「ららら…」
●くちびるの運動
・「 あお 」 「 いう 」
・「 ぱぱぱ… 」
・ ほっぺたを膨らませる・すぼめる
● その他
実際ムセる時にはどうする?
・注意をして飲む(意識を向ける)
・姿勢を見直す
・1口の量を減らす
・飲み物に温度を付ける(熱いか冷たい)
・トロミを付ける
・水分と具材などを検討する、分ける など