精神症状が悪化した急性期の集中的な治療が必要な患者様を専門に治療する精神科急性期治療病棟では、多彩な治療プログラムの中に統合失調症でご入院中の患者様を対象とした「再発予防プログラム」を準備しております。このプログラムは「再発しにくい在宅での過ごし方」を知って頂くことにより、退院後の生活に役立てて頂くというものです。退院後の再発予防に力を入れたプログラムです。

  

 うつ病は睡眠障害などの身体的症状や憂うつ感などの精神症状など様々な症状が現れる病気です。うつ病は再発しない症例もありますが、再発する症例もあります。このプログラムでは「再発しない考え方」を身につけて頂くことにより再発予防に取り組むものです。

 当院では、医師や看護師などのスタッフだけでなくご家族も治療者の一員と位置づけております。「ご家族向けプログラム」は、ご家庭までお伺いし、入院中もしくは外来通院中である患者様の病気・治療・薬・対応の仕方についてご説明し、ご家族も治療者の一員となって頂くというものです。必要に応じ、各専門のスタッフ(看護師・ケースワーカー・リハビリスタッフ)がお伺いしますので、何でもご相談いただけます。なお、このプログラムは統合失調症・うつ病・躁うつ病の患者様のご家族を対象としております。ご了承ください。

 認知症の初期に低下する機能は、エピソード記憶(体験したことの記憶)、注意分割(いくつかのことに同時に気を配る)、思考力(計画力)、ということが分かってきています。これらは、脳のおでこの部分(前頭前野)の機能です。
「認知症進行遅延プログラム」はこの脳のおでこ部分(前頭前野)を活性化させることで、認知症の進行を予防することを目的としています。具体的には、プリント問題を解いたり、物作りやゲーム、スポーツを楽しむことなどを行っています。また、人との交流も脳のおでこの部分(前頭前野)を活性化させるので、話をしながら楽しく取り組んで頂けるような様々な内容を準備しています。

 アルコール依存症とは、自分の意志や精神力では飲酒をコントロール出来なくなる病気です。唯一の治療法とは、お酒をやめ続けることです。
当院では、アルコール依存症になってしまうと、どうしてお酒をやめることが出来なくなってしまうのかなど、病気のメカニズムをくわしく勉強し、「我慢して飲まない」ではなく、少しでも楽に長く、断酒出来るような「飲まなくてよい生活」を見つけるための手助けを行う治療プログラムを用意しています。

日常生活における、自分の問題について、劇を用いて客観的にみてもらい(体験してもらい)、その問題と正面から向き合えるよう、さらにその問題について、今何をしないといけないかに気づいてもらうことを目的として行っています。
資料やビデオを通してアルコール教育を行っています。入院したばかりの方から退院間近な方が同じテーマで話し合うことにより、新たな気付きを得たり、断酒をしようという気持ちが芽生えるきっかけづくりの場ともなります。酒害講座も用意しております。
資料に添って記述式で行います。同じ時期に入院してきた仲間と比較的少人数で行われています。じっくりと飲酒問題に向き合い、自分の飲酒に関する見方、考え方、価値観、こだわりについて振り返り、検討を行っていくことで洞察を深め、今後の断酒継続に結び付けていきます。記入した資料は終了時、お持ち帰りいただき今後の生活に役立てていただけます。
静かな空間(内観室)で一人、一週間、「お世話になったこと」「して頂いたこと」「迷惑をかけたこと」この三つのキーワードから自分の過去を思い出すことで、新しい自分(本当の自分)や生きがいを発見したり、アルコール依存症から回復する糸口を見つけようとするものです。
通常8Km、3ヶ月に1度20Kmの山道を歩きます(短距離もあります)。仲間と共に健康を肌で感じ、目標達成の喜びを味わうと共に退院に向けて精神の鍛錬となります。1人では難しいことも協力すれば出来ることを学びます。
日々、断酒を頑張っている仲間が集まり体験談を話します。励まし合い、支え合う集団から得られる力は大きいものです。仲間を通して自分を見つめることにもなります。自分を助けるために自助グループに参加することが他の仲間を助けることにもなります。現在、4つの地域の断酒会への体験参加を行っています。AAでは回復された方々が、月に1回メッセージを届けに来てくださっています。
毎週木曜のアルコールミーティングがある日に、デイケアのメンバーの方々と入院患者様が一緒に会し、酒害体験の発表を行います。退院後の断酒会参加へ繋げます。
月に1回、定例家族会を開催し、アルコール依存症についてご家族の方にも正しく理解してもらい、対応の仕方を学んだり同じ境遇にある家族とお互いの悩みや問題点を話し合うことで気持ちを楽にし、問題解決の糸口を見つける機会としています。
院内の敷地にて「播種、移植、定植」などを行っています。ビニールハウスも設けられており、雨の日でもハウスの中で作業を行います。達成感、満足感より精神的な充実を図ります。また、仲間や植物と触れ合いながら行い自己の回復の度合いを図ることができます。地域の小学生との交流も園芸を通して行っています。
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